「国家イノベーション指数報告2024」の発表
由来:人民日報
国家イノベーション指数は国家の総合的なイノベーション能力を示す重要な指標である。3月31日、中国科学技術発展戦略研究院が中関村フォーラムで発表した「国家イノベーション指数報告2024」によると、中国のイノベーション能力総合順位は第10位で、中国のイノベーション資源投入が持続的に増加し、知識生産の成果が際立ち、企業のイノベーション能力が絶えず向上し、イノベーション環境が段階的に改善されている。
「国家イノベーション指数報告2024」によると、2024年、中国の国家イノベーション指数の総合順位は世界第10位で、2012年の第20位から10ランク上昇し、10年以上で最も進歩が速い国であり、世界上位10位に入った唯一の中所得国でもある。
中国科学技術発展戦略研究院の劉冬梅氏は、[国家イノベーション指数報告2024」がイノベーション資源、知識創造、企業イノベーション、イノベーション績效、イノベーション環境の5つの次元から評価指標体系を構築しており、中国は各次元で優れたパフォーマンスを示していると述べた。
「イノベーション資源」では第5位である。2022年、中国の研究開発経費投入は世界の約20.1%を占め、世界第2位に堅固にとどまった。研究開発経費対国内総生産(GDP)比率は2.49%に達し(2024年は2.68%に上昇)、順位は第14位である。基礎研究経費が全社会の研究開発経費支出に占める割合は6.57%で(2024年は6.91%に上昇)、順位は第34位である。
「知識創造」では第7位である。中国の高被引用論文数の世界シェアが上昇し、順位は世界第1位を維持した。中国の有効発明特許件数は335.1万件に達し、世界トップとなった。1万人当たりの就業者発明特許所有数は第8位、1億ドル工業付加価値当たりの工業デザイン登録出願件数は世界第1位である。
「企業イノベーション」では第9位である。中国の三方特許件数の世界総件数に占める割合は10.4%にまで上昇し、世界第3位である。企業研究開発経費対工業付加価値比率、企業研究人員が全社会の研究人員に占める割合はそれぞれ第18位と第16位である。知的財産権使用料収入がサービス業輸出貿易に占める割合は第20位である。。
また、「イノベーション績效」と「イノベーション環境」はそれぞれ第22位と第20位である。
劉冬梅氏は、科学技術強国建設の目標に向けて、中国はさらにイノベーション資源の投入を強化し、国家戦略的科学技術力の体系的な配置を強化し、基礎研究と独創的能力を向上させ、科学技術イノベーションと産業イノベーションの深度融合を促進し、国家イノベーション体系の総体的な効能を高め、国家の質の高い発展をより強力に支え・牽引する必要があると述べた。