国家知的財産局の局長の申長雨氏：人工知能分野の知的財産権保護を強化

由来：光明日報

　今年の政府活動報告で「知的財産権の保護と活用を強化する」と提起され、知的財産権業務に対する高度な重視が十分に示されている。春節期間中、国内の大規模言語モデルのディープシーク（DeepSeek）が世界的に話題を呼び、宇樹科技のダンスロボットが「春晩」に登場したことで、「人工知能」が全社会の関心の的となった。国家知的財産局局長の申長雨氏は、国家知的財産局がさらに人工知能の知的財産権保護を強化し、人工知能の大規模言語モデル分野に特許プールを設立することで、人工知能企業のイノベーション発展を支援する考えを示した。 

　「2024年、科学技術イノベーションは多くの画期的な進展を遂げました。最近広く注目を集めた「杭州六小龍」を例に挙げれば、いずれもベンチャー系のテクノロジー企業でありますが、開発した製品が世界を輝かせました。これは我々が持続的に高水平な科学技術イノベーションを推進し、長期的な積み上げが結果を出したものです」と申長雨氏は述べた。この点は世界知的財産組織が発表した「2024年グローバルイノベーション指数報告」にも深く示されていると指摘した。同報告によると、2024年我国の総合順位は第11位に上昇し、世界トップ100のテクノロジークラスター数は26個に達し、連続2年各国首位を維持した。 

　人工知能分野の知的財産権保護強化を図るため、申長雨氏らは浙江省を訪れ、「杭州六小龍」を含むベンチャー系テクノロジー企業の知的財産権保護業務を調査し、同企業の知的財産権保護業務に関する座談会を開催し、企業側の意見・提案を聴取した。 

　「中国はすでに世界最大の人工知能特許保有国となりました。人工知能は新興分野であり、どの技術を保護する必要があるのか、どのような戦略で保護を図るべきか、知的財産権を通じて企業の競争力を向上させるにはどうすればよいのか、真剣に検討する必要があります」と申長雨氏は述べた。 

　申長雨氏によると、人工知能分野の知的財産権保護強化をめぐり、国家知的財産局はこれまで「特許審査ガイドライン」の改訂を行い、「人工知能関連発明特許出願ガイド（試行）」を発表し、社会が普遍的に関心を持つ人工知能分野の課題に迅速に対応してきた。しかし、現在、国内の人工知能分野の企業は依然として多くの知的財産権上の課題に直面しており、知的財産権保護の意識と能力も向上の余地があると指摘した。 

　「今後は、関連部門、地方政府、業界団体などが共同で取り組み、人工知能の知的財産権保護をさらに強化する必要があります。企業との常態化した意思疎通ルートを整備し、関連する要望や意見・提案を迅速に聴取し、企業の困難を解決します。我が国の人工知能大規模言語モデル分野に特許プールを設立し、連携した発展を実現し、企業が着実に成長できるようサポートします」と申長雨氏は述べた。