最高検と中国文連、文芸分野の知的財産権保護に関する協力覚書を締結
出典: 検察日報
最高人民検察院(最高検)と中国文学芸術界連合会(中国文連)はこのほど、文芸分野における知的財産権保護の協力強化に関する覚書(以下「覚書」)を共同で締結した。双方は、習近平文化思想を深く学び貫徹し、知的財産権保護および文芸活動に関する習近平総書記の重要論述の精神を全面的に実践することを目的とし、常態化した協力メカニズムを構築することにより、法治の力で文芸の繁栄を支え、文芸の実践をもって法治精神を広めることを目指す。
覚書は、双方が常態化した意思疎通メカニズムを構築することを求めている。最高検知的財産権検察庁と中国文連権益保護部が、文芸分野における知的財産権の協同保護を統括する日常連絡窓口として、日常的な連絡・調整を担当する。双方は、知的財産権保護に関する調整・協議メカニズムを確立し、定期的に会議を開催して協力の成果を総括し、今後の協力措置を研究・策定する。業務の必要に応じて、不定期に専門会議を開催し、関連事項について協議することができる。
覚書は、双方が協力して案件処理を推進することを定めている。中国文連は、文芸分野における知的財産権侵害犯罪及び民事・行政・公益訴訟検察監督に係る重大案件の手掛かりを発見した場合、最高検に移送することができ、最高検は速やかに分析・判断を行い、中国文連にフィードバックする。検察機関が事件処理のために文芸作品の情報確認や権利者の調査を必要とする場合、中国文連は積極的に協力し、フィードバックするものとする。文芸分野の著名人に関わるものや、複数の芸術分野にわたる重大な知的財産権案件については、双方が連携して法に基づく処理を推進することができる。文芸従事者から集中的に寄せられる、社会的影響の大きい侵害分野については、双方が共同で分析・判断を強化し、必要に応じて専門的な取締り・是正活動を推進する。
デジタル産業や人工知能(AI)の発展が文芸作品の知的財産権保護にもたらす新たな課題に鑑み、双方は共同でルールに関する研究も強化する。共同分析・判断を通じて、新たな技術手段を用いた著作権侵害・海賊版行為の案件に対する処理ルールを積極的に模索し、法執行・司法基準の整備を促進する。特に、異なる芸術分野の重要作品、プラットフォームによる侵害、AIによる侵害など、知的財産権保護における重点的・困難な課題について共同調査を実施し、関係部門が法令や政策を整備・策定する際の参考資料を提供する。
さらに、覚書に基づき、最高検と中国文連は、判例の公表とリソースの活用、総合的な問題是正の協同推進、広報・啓発・研修の強化などの分野においても積極的に協力する。
最高検知的財産権検察庁の担当責任者は次のように述べている。「文学・芸術は、国民の精神的・文化的ニーズを満たす重要な精神的糧食であり、文化強国建設の重要な構成要素である。今回の協力は、知的財産権侵害犯罪の取締りを一層強化し、文化分野における総合的な司法保護を統合的に強化し、文芸従事者の創作意欲を喚起することにつながる。検察機関は、覚書の各項目が司法実務において確実に実行されるよう努め、文芸分野の知的財産権案件を高い質と効率で処理し、法治の力で文芸創作を支えていく。」
中国文連権益保護部の担当責任者は次のように述べている。「良好な文芸創作環境には、法治による保護が欠かせない。検察機関は知的財産権保護において極めて重要な役割を果たしている。文連組織は、双方が今回実施する実質的な協力を契機とし、常態化した意思疎通・協力メカニズムの機能を発揮させ、覚書の着実な実行に努め、双方の協力の優位性を文芸権利保護活動の実際の成果につなげていく。検察機関と手を携え、より公正で秩序ある文芸創作エコシステムを築き、法治をもって文芸を支え、文芸をもって法治を広め、法治中国及び文化強国建設に貢献していく。」

